シュレキーテ/N響
ギエドレ・シュレキーテという女性指揮者がN響の定期演奏会に初登場した。シュレキーテはリトアニア出身。2023年には読響を振ったらしい。 1曲目はシューベルトの「ロザムンデ」序曲。リズムが粘らず、快適なテンポで進む。テンポを落とす部分も、音楽が停滞しない。何か特徴がある演奏ではないが、十分にシューベルトらしい演奏だった。 2曲目はドホナーニ(1877‐1960)の「童謡の主題による変奏曲」。童謡とは例の「きらきら星」だ。ピアノ独奏と大編成のオーケストラ(たとえばティンパニは2組だ)のための曲。オーケストラの物々しい音楽で始まる。それが一服すると、ピアノが「きらきら星」を弾き始める。その意外性をね…
2025/05/31 11:10