京都市響第15回名古屋公演(2025年6月26日)
沖澤のどかを追いかけて名古屋にやってきた。愛知県芸術劇場コンサートホールで開催された彼女が常任指揮者を務める京都市交響楽団の第15回の名古屋公演である。まずはウェーバー作曲の歌劇「オイリアンテ」序曲が軽快に奏でられた爽やかなスターターだった。続いてブラームスのハイドンの主題による変奏曲変ロ長調作品56。こちらも早めのテンポで美しくスッキリとした運びであったが、両曲ともにちょっとコクが足りないというか、重厚さがいささか不足して含みに欠ける感があった。メインはチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調作品64。この日の沖澤のテンポは早めでちょっと前のめりになる傾向が聞き取れて気になっていたのだが、チャイコフスキーになって腰が据わって安心して聞けるようになった。しかし煽るところ煽るので日頃聞かれないような激しい心の動...京都市響第15回名古屋公演(2025年6月26日)
2025/06/27 16:43